使って実感したK860 のおすすめポイント
パソコンはノートPCを使っていたのでキーボードは、ノートPCのキーボードを使っていました。
ノートPCのキーボードを長時間使っていると手首が痛くなってくるので写真の様にパームレストを置いて使っていました。パームレストを使うと手首の痛みが軽減されるので良かったのですが、今回外付モニターを使うことにしたので外部モニター用のキーボードとして「ロジクール ERGO K860 エルゴノミックスプリットキーボード」を使ってみました。
本記事は ERGO K860 を約2ヶ月使ったレビュー記事になります。
ロジクール ERGO K860を2ヶ月使った感想としては「特殊な形状に最初は戸惑いもありますが、慣れれば手首の痛みは無く長時間使用するのに適したキーボード。しかしERGO K860 の本当の良さを引き出すにはキー操作のブラインドタッチが必要」です。
*尚本記事はロジクール様より商品の提供をいただいた上で執筆しております。
ロジクール K860 の最大のおすすめポイント
手首の痛みが軽減される
キーボードとパームレストが一体になっているので、自然と手首をパームレストに乗せることが出来ます。パームレストに手首を乗せた状態で使用すると長時間キーボードを使用しても手首が痛くなることはありませんでした。
ロジクール K860 がおすすめな人
ロジクール ERGO K860を2ヶ月使って感じたおすすめな人はこんな人です。
長時間キーボードを使用する人
長時間キーボードを使用しているとどうしても手首が痛くなったり、腕が疲れてきたりしますが、このERGO K860は手首の痛みや腕の疲れが軽減されます。ノートPCのキーボードを使っていた時は約1時間毎には手首や腕を休ませていましたが、このERGO K860では2時間位は平気で連続して使えますし、1日使った後の腕の疲れも少なくなりました。
ブラインドタッチができる人
ERGO K860はキー配列が左右に分割されていて、中央付近のキー「T,G,B」と「Y,H,N」が「ハの字」の形に配列されています。その上中央付近は盛り上がっていて左右への傾斜がついています。
この形状は、ブラインドタッチできる人にとってはタッチしやすい形状ですが、数本の指でしかキーを押せない人にとっては指を動かす距離が増えるのであまり効果的な形状ではありません。ERGO K860はブラインドタッチできる人向けのキーボードです。
手首のパームレストが必要な人
ノートPCのキーボードを使う時はパームレストを置かないと直ぐに手首が痛くなってしまうので、パームレストは必需品です。ERGO K860はキーボードにパームレストが一体となっているのでキーボード操作をするとき自然とパームレストに手首が収まります。
またパームレストの大きさが大きいので手を前後に動かしてもパームレストから手首がずれることはありません。その上パームレストの幅も長いので、テンキーを押す時も手首はパームレストに乗せたまま使えます。パームレストが手放せない人におすすめのキーボードです。
スタンディングで使用する人
最近はスタンディングのパソコンデスクも多くなってきました。会社でもスタンディングのパソコンスペースが使えるところもあります。立ったままキーボードを操作する時は手首を手前から指先に向けて低くすると自然な体勢になります。
ERGO K860は底面に「ティルトレッグ」と呼ばれる「足」があって、この「足」を立てるとキーボードの手前側が高くなります。
この高さは2段階(-4度、-7度)に調整できるのでパソコンデスクの高さによって使いやすいように調整できます。スタンディングでパソコンを使う人にありがたい機能です。
ロジクール K860 がおすすめでない人
キーボードは短時間しか使用しない人
パソコンを短時間しか使用しない人、パソコンはほとんどマウスで操作する人にとってはノートPCのキーボードで充分です。このキーボード(ERGO K860)は値段もそこそこしますし、キーボードの良さもあまり実感できないのでおすすめではありません。
キーボードを置くスペースが狭い人
ERGO K860 は形状が大きく、特にパームレストが一体となっているため奥行きが大きいので、パソコンデスクなど奥行きが狭い場所で使うには不向きです。狭いスペースで外付けのキーボードを使う人には小型のキーボードがおすすめです。
片手でタイピングする人
キー操作を片手で行う人や、両手を使ってもそれぞれ1~2本の指しか使わない人にとっては、ERGO K860 は形状が大きくて指を動かす距離が長くなるのでおすすめではありません。逆にブラインドタッチできる人にはおすすめのキーボードです。
K860 のいいところ悪いところ
ロジクール ERGO K860 のいいところ
長時間作業しても体への負担が少ない
このキーボード(ERGO K860)を使うようになってから、1日中パソコンを使った後でも手首の痛みや腕の疲れ、肩のこりも軽減されました。今までは夕方になると体が疲れてきたもので、この体の疲れは仕方ないものと諦めていましたが、これが軽減されたのは驚きでした。もっと早くERGO K860 を使いたかったです。
乾電池式で使用時間が長い
充電式のワイヤレスキーボードを使っていて不便に感じるのは、充電が切れるとキーボードが動かなくなり充電中はキーボードが使えないことです。しかしこのERGO K860 は単4乾電池2本のタイプなので、電池が無くなっても乾電池を交換するだけですぐに使えます。そして乾電池の使用時間は最大2年間なので、2年近くは電池交換しなくても済みます。
当然この使用時間は使用条件によって変わってきます。実機を使いはじめてまだ2ヶ月程度なので実際の電池の使用時間についてはまだ不明です。電池交換のときに記事に追加します。
指に自然と馴染むキーの形状をしている
細かいところですがキーの形状にもエルゴノミクスの工夫が施されています。キーは僅かに中央部が凹む形状になっているので指を乗せた時、キーの中央部に指先が収まります。
ロジクール ERGO K860 の悪いところ
充電式バッテリーでない
エコの観点から最近の機器は充電式のものが大半です。エコに心掛けている人はこのキーボード(ERGO K860)も充電式が良かったのでは無いでしょうか?できれば商品ラインナップに充電式と乾電池式の2種類があればよかったのですが、残念ながらK860は乾電池式しかありません。
キーボードが大きすぎる
最初この「ロジクール ERGO K860 エルゴノミックスプリットキーボード」を見た時はその大きさにびっくりしました。横幅は46cm強もあります。この横幅はデスクトップPC用のフルサイズのキーボードとほぼ同じです。
これに加えて奥行きが23cm強もあります。パームレストが一体となっているのでパームレスト分の奥行きが大きくなっています。キーボード置くだけの広いスペースが必要です。
キーボードの形状が特殊で使うには慣れが必要
エルゴノミクスの観点から ERGO K860 は非常にユニークな形状をしています。形状での一番の特徴は「ハ」の字型のキー配列と中央部の膨らみです。又スペースキーも2分割されていて曲線的な形状をしています。
K860 は特殊な形状をしていますが、両手をホームポジションに置くと中央部の膨らみと「ハ」の字配置のキーが指にフィットします。
ブラインドタッチできる人はホームポジションに指を置くのであまり違和感無く使うことが出来ますが、そうでない人にとっては指の移動距離・場所が今までのキーボードと違うので慣れるまでに時間が必要です。
ロジクール ERGO K860 エルゴノミックスプリットキーボードの詳細
セットアップ
ERGO K860 にはBluetooth接続とWiFi接続の2種類の接続方法があります。
Bluetooth接続する場合
- Bluetoothで接続する場合は、デバイスを設定したいEasy-Switchボタンを3秒以上長押し。
- ボタンが点滅し始めたらBluetooth接続待機状態となります。
- PC側のBluetooth設定画面から「ERGO K860」を選択して追加する。
- PINコードを入力したら接続完了です。
WiFiで接続する場合
- パソコンのUSBポートにWiFi]子機を挿入する。
- レシーバーがPCに認識されたら、Windowsの場合は「Fn」と「P」・Macの場合は「Fn」と「O」を同時に3秒以上長押しする。
仕様
製品名 | ロジクール ERGO K860 |
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サイズ | 約456 mm x 233 mm x 48 mm |
重量 | 約1160 g |
接続方式 | Unifyingレシーバー (2.4GHz)、Bluetooth |
キーレイアウト | 日本語115 |
キースイッチ | パンタグラフ |
キーピッチ | 18 mm |
キーストローク | 1.8 mm |
ワイヤレス動作距離 | 10m |
動作対応OS | Windows 10 以降、macOS 10.15 以降、Linux、Chrome OS、iPadOS 14 以降 |
利用ソフトウェア | Logicool Options、Logicool Flow |
バッテリー | 最長24ヵ月 |
カラー | グラファイト |
保証 | 2年間無償保証 |
まとめ 手首の痛みに悩まされている人にはロジクール ERGO K860 がおすすめ
【ロジクール ERGO K860 エルゴノミックスプリットキーボード】は手首の痛みに悩まされている人におすすめのキーボードです。キーボードのブラインドタッチができる人にとっては使い方に慣れるのも時間がかかりません。使えば使うほど、使いこなせば使いこなすほど良さがわかるキーボードです。
ERGO K860 を使う場合おすすめなのは、エルゴノミクスマウス ERGO M575 と組み合わせて使うことです。M575 も手首が痛くならないマウスなので、手首の保護のためには K860 キーボードと M575 マウスの組み合わせで使うことです。
エルゴノミクスマウス ERGO M575 の詳細はこちらの記事を見てください ⇒ 【ロジクール ERGO M575 実機レビュー】手首の痛みから開放された|使って実感したM575のおすすめポイント
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